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公開日:2023年5月24日

 

3月に、岩国刑務所で講演をさせて頂きました。私は総じて女性が苦手なため、初めての女子施設での講演には多少の不安がありました。けれども、飾り立てるものもなく真っ直ぐにこちらを見つめる綺麗な目を見て、気持ちが落ち着きました。 

「出たら恋愛したい人?」という私の質問に、3分の 1 くらいの方が手を挙げて。「私、恋愛のプロなんですよ」というしょうもない冗談で笑ってくれて。みんな可愛くて愛おしかった。今後も女子少年院や女子刑務所で講演させて頂きたいと、強く思いました。

 この春は「お試し」の多い期間でした。いろんな出来事に形を変えて、自分の覚悟を試されました。ある件で出所者の方から深刻なご連絡を頂いたときも、社内でシェアして対応についての意見をもらいました。

どんなときも悩まず即座に答えが出せるなんていうことはなくて。何がこの会社にとってブレない選択か、その都度悩んで、どうにかこうにか自分なりの答えを出しています。

それは、ときに社内や身内の意見とは違うこともあります。そういうときには、答えが見えなくなりがちです。けれども、最終的な判断は、どうしたら自分の 魂 を曇らせないか。

どうしたら自分を好きでいられるか。ここに立ち戻ると、おのずと見えてきます。 

私がなぜこの会社をやっているのか。いつも困っている人のために社会活動をしていた亡き両親に恥じない生き方をしたいから。私が死んでもこの会社が存在し続けることで、みかというたった一人の女の子に、生まれてきてくれてありがとうと伝え続けたいから。このくらいのことをしていないと、自分が生きている気がしないから。どれもそのとおりなのだけど、自分自身あまりしっくりとこず。これまで多くの取材で納得のいく答えが出せずにいたのですが、先日ストンとわかりました。

 私はずっと自分の居場所を探してきて、やっと見つけた、それがこのヒューマン・コメディと、納棺師という仕事なのだと思います。自分が笑って死にたいから。だから誰かが笑って死ねるよう手伝わせてほしい。そこをテーマに、今後はさらに居場所を増やすのかもしれません。どうせ私の頭では考えてもわからないのだから、いままでどおり考えずに感じて、漂っていきます。

2023年5月18日
Chance!! 編集長
三宅 晶子

 

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